正しい診断に基づき、お子さまの安全な食生活を支えます

食物アレルギーは、特定の食べ物を摂取した際に免疫反応によって起こる疾患です。当院ではしっかりとした問診(聞き取り)・診察の上で適切な検査を行い、原因を正しく把握した上で、必要最小限の除去や進め方を提案いたします。
お子さまが安心して食事を楽しめるよう、ご家族と一緒に一人ひとりに合わせた管理に取り組んでまいります。

あれ?とおもったらすぐメモを

食物アレルギーは、何が原因なのかを特定するまでに時間がかかることも少なくありません。
「さっき食べたものが原因かな?」「それとも体調のせい?」と不安になることもあるかと思います。
アレルギー診断の最大のヒントは、症状が出た時の「生の情報」です。
「何を食べたあとに」「どんな症状が」「どれくらいの時間で」出たのか、小さなことでも構いませんので、ぜひメモを取ってお知らせください。
症状が出た際の写真や動画を見せていただくと、より症状がはっきりわかる事があり参考になります。
お子さまにとって最適な治療を、一緒に見つけていきましょう。

当院で行うアレルギー検査

外注血液検査(特異的IgE抗体検査)

最も広く行われている検査です。問診等で原因と考えられる食物に対するIgE抗体を調べます。
しかし、IgEが陽性だからと言って食物アレルギーの診断が確定するわけではありません。
IgEは一つの目安であり、これが陽性でもその食物を摂取できる場合があります。血液検査の結果から多品目の食物を、長期間除去し、いつまで除去するのか分からずに悩んでおられる患者さん(保護者の方)がとても多いのが現状です。お困りの方は、是非ご相談ください。

SiLIS(サイリス)-100

指先からのわずかな採血量で、食物アレルギー特定原材料8品目を含む45種類のアレルゲンと総IgEを同時に測定できる「SiLIS100」を導入しています。注射器を使わないためお子さまの心理的・身体的負担が少なく検査を実施できます。検査結果説明も翌営業日には可能で、混雑等の状況次第ではありますが当日結果説明が可能な場合もあり、検査結果待ちの間の保護者の方の不安な気持ちを軽減できると考えております。
しかし多くの項目のアレルゲン値を知る事は不必要な除去をしてしまうなどのデメリットもあるため、特に小さな乳幼児にはお勧めできない事も多く小学生未満の方に関しましては上記外注血液検査で必要な項目のみをお勧めする事が多いです。適切な検査を提案する事により、お子さまとご家族の安心をサポートいたします。

当院で行う治療

食物アレルギーの治療は、以前のような「完全に食べない(完全除去)」から、「安全に食べられる範囲まで食べる(必要最小限の除去)」という考え方が主流になっています。当院では、お子さまの成長とご家族の生活の質(QOL)を大切にした治療を行います。

必要最小限の食物除去と食事指導

アレルギーがあるからといって、その食べ物すべてを遠ざける必要はありません。
当院では「何が、どのくらいなら食べられるか」を正確に判断し、適切な食事指導を行います。

「食べられる範囲」を見極める
血液検査の結果やこれまでの経過から、医師が安全に食べられる量を判断します。必要以上に除去範囲を広げず、栄養バランスを保つことを最優先します。
ただアナフィラキシー歴があったり、血液検査のIgE値がとても高いなど自宅での摂取が危険と医師が判断した場合は安全を第一に考え最初から大きな病院を紹介する事もあります。
具体的な食べ方のアドバイス
「加熱すれば大丈夫」「加工品のこれならOK」といった、日常生活ですぐに役立つ具体的なアドバイスを行います。
定期的な見直し
お子さまの成長に伴い、耐性(食べられるようになること)がつくことが多いのも食物アレルギーの特徴です。
定期的に状況を確認し、少しずつステップアップしていく計画を一緒に立てていきましょう。

万が一症状が出た時の対処

誤って食べてしまった時の不安を具体的な備えに変えることで、ご家族の安心を支えます。

内服薬の処方
かゆみやじんましんを抑える抗ヒスタミン薬など、症状の悪化を防ぐためのお薬を、事前に処方・指導いたします。
エピペンの処方と指導
アナフィラキシー(強いアレルギー反応)のリスクがある体重15kg以上のお子さまには、アドレナリン自己注射薬「エピペン」の処方を行っております。
実際の処方時には診察室にて練習用のトレーナーを用い、ご本人や保護者さまが「いざという時」に迷わず正しく使用できるよう、実技を交えて丁寧にレクチャーいたします。 また、お子さまの安全を守るためには、周囲との連携も欠かせません。保育園・幼稚園や学校へ提出する「生活管理指導表」の作成を通じて、集団生活での注意点や緊急時の対応を正しく共有できるよう、バックアップいたします。

関連コラム

  • 現在、表示する内容はありません。

コラム一覧を見る